ゲロルシュタイン Gerolstein


ミネラルウォーター「Gerolsteiner」で有名な町です。
人口8400人と有名な割にはこじんまりとしたところです。

ここにはミネラルウォーターの他にドロミーテン(Dolomiten)と呼ばれる高さ100mの巨大なドロマイト(苦灰岩・くかいせき)のがそびえ立っています。
地質学的に大変興味のある自然の産物です。
約4億年前のデボン紀に形成されたドロミーテンは北イタリアの東アルプスにそびえ立つドロミーティと性質は同じです。堆積されたサンゴ礁の石灰岩に海水の塩分濃度滲み込み、カルシウムがマグネシウムに交代されてドロマイトが生成します。ドロマイトは石灰岩より水溶性が低く、普通の石灰岩地質に見られるような巨大な鍾乳洞などは形成されません。
それにしても、日本ではゲロルシュタイン産のミネラルウォーターは有名ですが、
ヨーロッパではレストランで良く見かけても、家庭で好んで飲まれているのは余り見た事ありません。
ドロミーテンの見取り図
ゲロルシュタインの町 ムンターレイから
ゲロルシュタイナー水の工場 ドロマイト化する石灰岩 ブーヘンロホ(Buchenloch)洞窟。 侵食では無く、石灰華で出来たもの。ここに古代人が住んでいた。