褐炭と石炭は未だにドイツの重要な資源として火力発電所のエネルギー源として使われています。
ノルトライン・ヴェストファーレン州の一部では下記のような巨大な露天掘り採掘場が見られます。
この採掘場は既に第二次世界大戦前につくられました。
現在は安い石油に押されているものの、この採掘は後数十年続く予定です。
毎年100万トンの褐炭を採掘するために4.6億トンの土砂を掘り起こします。
この三つの採掘場を作るために1万3千人の住民が移住を強いられました。
採掘後に残された穴には水を貯めて、保養地になる予定です。
ガルツヴァイラー(Garzweiler)はドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州に位置する大規模な露天掘り炭鉱です。
この炭鉱は、特に発電用の褐炭(ブラウンコール)を採掘するため、約4,800ヘクタール、深さ300メートルの大きな穴が掘削されています。
村や小さな町が立ち退きを余儀なくされ、既に町ごと移転したところも有ります。
ここで使われている100トン以上も有る掘削機が使われており、展望台からその様子を見ることが出来ます。
世界最大の掘削機。高さ96m、長さ220m、総重量13500トン。
年に一度鉱山で見学会が行われます。
大変危険なのでバスから降りることは出来ませんが、大きな掘削機を間近に見ることが出来ます。
搬入の時は組み立てられた状態で110kmの道のりを走って来ました。
スカイウォークが設置された | アイデアとしては面白い |
昼間巨大な鉱山の写真を撮るとモヤが掛かってなかなかうまく取れません。
日か傾いた時に行くと、雰囲気も土壌の色も随分はっきりと見えます。
久しぶりに鉱山の展望台に行きました。変化が有るかというと、余りにも巨大で判別は付きません。
巨大なシャベルのメンテナンス時は掘削機は展望台の前にパークしているので、運が良ければ間近で見ることが出来ます。
前回は無かった「愛の南京錠(ラブロック)」が幾つか付けれらていました。
ガルツヴァイラーの南側に5万8千モジュール、サッカー場38個分の太陽パネルが設置されました。
7250世帯分の電力をここで生み出しています。
鉱山で消費されるエネルギーの一部はこの太陽パネルから供給されています。
非常に大きな電力を必要とする施設なので、必要な電力は今でも近くの火力発電所から供給されています。
8500ヘクタール、深さは500mに及ぶと言われています。2100迄に貯水池完成予定です。。
将来のハンバッハ湖はコンスタンツ湖に続く最も深い湖になる予定です。
この採掘場の為に、ハンバッハの森の殆どが失われました。
残された森では環境保護活動家の抗議活動が活発で、キャンプをして抗議を続けて警察と衝突している映像がテレビでも流されています。
ちゃんと展望台も設置してある。
ユリヒャーの頂上 Jülicher Kopf |
ヘラーの峰 Höller Horn |
ゾフィエンホーエのローマ塔 Römerturm Sophienhöhe |
掘削機 | 反対側から見るローマ塔 |
夜の採掘場 夜も稼働している
この日は久々の快晴。コロナ禍で行けなかった近場を又散策しに行きました。
展望台も新しく鉄製の椅子やコンクリートの椅子が設置され、世界最大の掘削機が働いているところが見られます。
面積は4500ヘクタールで最も小さな採掘場です。2060年迄に貯水池完成です。
2006年に撮影した展望台は採掘の為に取り壊され、2010年に別の場所に移された。
採掘場を魚眼レンズで撮影 |
採掘機 |
新しく設置された展望台 |
インデンマン。何の象徴かさっぱり。 |
オブジェ。So fern, so nah. と書かれていて、 中に入るとスピーカーから音が聞こえる。 |
採掘場からこの火力発電所に褐炭が送られる。 |
マーンハイム(Manheim)は、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州、ライン=エルフツ郡のケルペン市にある小さな村です。
この村はハンバッハ露天掘り鉱山の採掘区域内に位置しており、エネルギー会社RWEの計画により、2024年までに完全に移転される予定となっています。
その移転先として、新たな集落「マーンハイム・ニュータウン」がケルペンの西側に建設されました。
多くの建物がすでに解体されており、教会だけが唯一の保存対象として残されています。
一部の住民はまだ村に留まり、移転に抵抗を続けていましたが、鉱山側は2024年の時点では村の跡地は残す決定をしています。
残った協会はもう一度再建して、観光地になる予定です。
2024年現在、「NEULAND HAMBACH」という名称の下で、このの残された土地や建物の活用に取り組む新しい有限会社が設立され、地域再生の可能性が模索されています。
セント・アルバヌス・レオンハルトゥス教会は、ケルペン市マーンハイム地区にあった文化財指定のカトリック教会で、1898年から1900年に建設され、2019年に世俗化されました。
2024年現在ステンドグラスは外され、ぼうぼうの草に囲まれた痛々しい姿です。